DX Marathon Rules - 日本語で / In Japanese
2023 CQ DXマラソン規則
Translation by Watt JA0DAI.
This translation is offered just for informational purposes. The CQ DX Marathon is governed only by the Official Rules in English.
期間:2023 1/1-12/31 • ログ締切:1/5 2024
CQ DXマラソンは、週末のコンテストやDXペデション期間だけでなく、年間を通してDX活動の活性化促進を目的とする。活動は定められた期間に限らないので、一般的にはコンテストでは使用されないバンド(60、30、17、12m)を含む全ハムバンドでの交信を有効とする。
得点は単純:年間を通して初めて交信した新カントリーと新ゾーンが1点となる。年末まで重ねた点数が合計得点となる。マルチプライヤーは無い。
規則詳細は以下の通り:
活動期間
CQ DXマラソンは、1月1日0000UTCから12月31日2359UTCまで1年間続く。各年のイベントは独立している。
周波数帯
許可された全てのアマチュアバンドが使用可能。リピーターや衛星経由、海上移動・空移動局との交信は認めない。交信は完全にアマチュア無線周波数帯を使用すること。即ち、エコーリンク型の交信は認めない。
モード
許可された全てのアマチュアモードが使用可能だが、DXマラソンではCW、Phone、Digital の3つのモードが認められる。シングルモード申請を除いてクロスモードQSOは許されるが、DX局側のモードは申請書に明記すること。
全般
DXマラソン参加者は、1つの運用地点に付き1年に1つのログのみ提出できる。シングルモードまたはシングルバンド部門にログを提出する参加者は、該当する交信のみを含むこと。
複数のモードやバンドを含み提出されたログは、シングルモードやシングルバンドの表彰対象とならない。2つ以上の複数コールによる参加は、全ての交信が同一の1名による同一のアンテナを使用する同一局からの運用に限り1つ参加とみなす。この際、使用したコールサインを申請書フォームのコメント欄に明記すること。
リモート運用は、全ての送信機・受信機・アンテナが単一な物理的場所にある場合に限り認められる。参加者免許国とは異なる国からのリモート運用は、地元の全法律・規則に従うこと。参加者が本拠地局とリモート局の両方から運用する場合は、各々の局が異なったコールサインかポータブル表示を持つことを条件に、それそれ場所から別個に申請可能とする。本拠地からの交信に加え、リモート受信機や送信機の補助によりなされた交信を含む参加は認められない。
部門
Formula、Limited、Unlimited の3クラスがある。
Formula
このクラスでは、参加者は2つのオプションから1つを選択する。
全ての交信は、バンド・モードに拘わらず最大出力5Wで行う。
最大出力100Wで、バーチカルかダイポールのようなシンプルアンテナを使用する。
両オプションのアンテナについての詳細規則は下の付則を参照)
Formula部門の参加者は、DXマラソンその年頭にQRP(5W以下)か100Wかと、限られたアンテナを選択して、年内は参加部門の変更をしてはならない。全ての交信は、交信優先のためにハイパワーや禁止されたアンテナによってはならない。DX Clusterなどのスポッティングネットの使用は認められる。Formulaクラスに認められるために、両オプションに使用するアンテナの詳細は、公式申請フォーム中に記載する必要がある。アンテナの記載(例えば、型・高さ・長さなど)が無い場合は、Formulaクラスへの申込であっても、Unlimitedクラスへ変更される。
Limited
このクラスへの参加者は、最大出力100Wとバーチカル・ダイポールなどのシンプルアンテナの使用に加え、6、10、12、15、20m用八木・多素子ループ・ヘックス・クワッド等の小型指向性アンテナ、30、40m用のロータリーダイポールの使用も可能する。本クラスで更に使用可能なアンテナの詳細は、下の付則を参照。全ての交信は、交信優先のためにハイパワーや禁止されたアンテナによってはならない。DX Clusterなどのスポッティングネットの使用は認められる。Limitedクラスに認められるために、使用するアンテナの詳細は、公式申請フォーム中に記載する必要がある。アンテナの記載(例えば、型・高さ・長さなど)が無い場合は、Limitedクラスへの申込であっても、Unlimitedクラスへ変更される。
Unlimited
全ての種類のアンテナと共に、運用者に許容された出力が使用できる。DX Clusterなどのスポッティングネットの使用は認められる。
得点
交信したそれぞれの国が1点となる。交信したそれぞれのCQゾーンが1点となる。合計得点は、どれかのモードと許可されたどれかのバンドで交信したゾーン数と国数の合計とする。いかなるマルチプライヤーも無い。国とゾーンは1回だけカウントされる。1つの交信が国とゾーンの両方で得点とされることもある。例えば1年で238カントリーと37ゾーンと交信した場合は、得点は275点となる。また、全40ゾーンと150カントリーと交信した場合の得点は190点となる。CQ DXカントリーリストとCQゾーンリストを公式リストとして制定する。これらのリストはDXマラソンウェブサイトに載っている。同得点の場合には、最後の得点となる交信が時間的に早い運用者を勝者とする。DXマラソンマネージャの判定を最終とする。
提出
ログの提出はDXマラソンアップロードウェブページ経由で電子的に行う(2023年用は間も無く)。https://dxmarathon.com/
参加者がアップロードリンクの使用ができない場合は、ログ提出はEメール経由で行う。 logs@dxmarathon.com
交信を記録するマイクロソフトエクセルのテンプレートは、CQ DXマラソンウェブサイト https://dxmarathon.com/resources からダウンロードできる。ウェブサイトには、エクセル以外のオプションも用意されている。ADIFファイルから、直接DXマラソン提出用ログを生成できるソフトウェアも用意されている。ログ提出期限は2024年1月5日とする。年の途中でコールサインが替わる場合には、DXマラソン申請書最初に現在のコールサインを記載し、以前の(またはコンテスト)コールサインをコメント欄に追記する。
確認
QSLカードは必要ない。運用者は、全ての意味で合法的と思われる局からの交信で、正確な双方向の交換が完了した交信のみを記録する(詳細説明は付則を参照)。記録されたパイレーツや合法的でないと思われる局との交信については、DXマラソン委員会にて得点が修正される。偽造やスポーツマンシップに乏しい申請については、罰則を課すか、無効とする。全ての交信は、DXマラソンマネージャによる確認の対象となりえる。DXマラソンマネジャの判定を最終とする。
クラブ
クラブは、組織や地域内での競争について本コンテストの枠組みを利用することを強く推奨される。所属するクラブ名を申請書に記載することを忘れないように。
結果
公式得点の最終リストと勝者は、CQマガジン、CQウェブサイト、DXマラソンウェブサイトにて発表される。
表彰
楯
DXマラソンは次の通り楯を授与する:Unlimitedクラスの総合最高得点;Limitedクラスの最高得点;5Wと100W両部門Formulaクラスの総合最高得点;CWのみ総合最高得点;SSBのみ総合最高得点;Digitalのみ総合最高得点;各シングルバンド部門(10、12、15、17、20、30、40、80m)の総合最高得点;各6大陸の総合最高得点と、欧州と北米のCW総合最高得点。CW、SSB、バンド、大陸の勝者への楯は、クラスに関係なく授与され、その部門の勝者の得点がUnlimitedクラスの総合最高得点の50%以上である場合にのみ授与される。参加者は年間に1個の楯のみを受け取れる。参加者が1個以上の楯を受け取る資格がある場合には、上の順位に基づいてより上位の楯を受け取れる。
表彰状
表彰状は次の順位で資格ある参加者に授与される:160、60、6、2mの総合最高得点;欧州と北米のCWを除く各大陸の各3モードの総合最高得点;各CQゾーンの総合最高得点;各カントリーの総合最高得点;USAの各クラス総合最高得点;Unlimited、Limited、100Wと5WのFormulaクラスのUSA各コールサイン地域の総合最高得点;カナダの各コールサイン地域の総合最高得点。楯の受賞者は表彰状を受け取れない。参加者は表彰状1枚のみを受け取れる。参加者が1枚以上の表彰状を受け取る資格がある場合には、上の順位に基づいてより上位の表彰状を受け取れる。全ての場合に於いて、DXマラソンマネジャの裁定を最終とする。
ユースオーバーレイ
2022年度には新しいユースオーバーレイ部門が導入された。2023年度のユース部門は1998年1月1日以降に誕生した者が参加できる。特別ユース表彰状は、6大陸の各ユース最高得点に授与される。ユースオーバーレイに参加するには、DXマラソン参加申込書の最下部のコメント欄にユースエントリーである旨を、生年月日と共に明記する。全ユースエントリーは、年齢証明の必要がある。
付則
Formulaクラスアンテナ、オプション1
5Wのオプションを選んだ運用者は、地上高20mを超えない1基のタワーに載せたアンテナのみを使う。ワイヤーアンテナを使用する場合は、100Wオプションでの定義に合致したもので、タワーには1点だけで支持されるものとする。
Formulaクラスアンテナ、オプション2
100Wオプションを選んだ運用者のアンテナは、シンプルなバーチカルまたは、利得の小さいワイヤーアンテナとする。垂直・水平に拘わらずアレーは使えない。ワイヤーアンテナは形式に拘わらず長さ40mを超えず、アンテナのどの点も地上高20m以下で、タワーには1点だけで支持される。バーチカルアンテナを使用する場合、最高点は20m以下とする。この部門では、八木・クワッド・ロータリーダイポールは使用できない。上の定義に合致していれば、複数のアンテナの使用は可能とする。
Limitedクラスアンテナ
Limitedクラスのアンテナは、全バンドでFormulaクラスオプション2の全アンテナに加えて、20から6mバンドでは八木・多素子ループ・ヘックス・クワッド型を使用できる。20から6mバンドでは、バンド当たり3素子以下の指向性アンテナを使用できる。ブームがあるアンテナのブーム長は5m以下とする。単素子のロータリーダイポールは、30、40mバンドで使用できる。指向性アンテナとロータリーダイポールは、地上高15m以下であり、全指向性アンテナは1基のタワーまたは支持物に載っている必要がある。
交信
カントリーとゾーンに値する交信は、完全な交信でなければならない。他局との交信を主張する局は、相手局が自局のコールサインを全て正確に送受信し、相手局から送信された自局のコールサインが正しいことを確認しなければならない。例えば、K2MGAは相手DX局が彼のコールサインをK3MGAと誤認した交信をログに載せてはならない。多くの場合DX局が間違いを訂正し交信をQSLしたとしても(K2MGAからカードを受け取り、間違いに気付きログを修正して)。交信をカウントするには、両局が双方のコールサインを完全に正しくコピーしなければならない。